書籍名・著者・出版社
『ルー・アンドレーアス=ザロメ 自分を駆け抜けていった女』
Linde Salber著/向井みなえ訳
アルク出版企画
内容
ルー・ザロメ——その名前は、ドイツ思想史を代表する三人の人物、ニーチェ、リルケ、フロイトとの関係でよく知られています。 彼女は、十九世紀末から二十世紀という時代の過渡期にあって、哲学、文学、精神分析と様々な分野で才能を発揮した女性です。
本書は、第一次世界大戦やロシア革命という変革の時代を自分らしくしなやかに生き抜いた彼女の全てを、50点もの豊富な図版を添えて生き生きと描き出しました。
ニーチェ、リルケ、フロイトをはじめとする奔放な登場人物たちの興味深いエピソードの数々に取り巻かれたザロメの生涯、その一生を貫く葛藤の本質は、およそ一世紀を経た今、現代の女性たちが現実に直面している問題に通じています。
文学史や精神史に興味をお持ちの方のみならず、社会で活躍する女性の皆様にこそ、手に取って頂きたい一冊です。
著者略歴
リンデ・ザルバー
心理学博士、心理カウンセラー。1944年、ポメルン州のテュッツに生まれる。ケルン大学で心理学、哲学、教育学、心理病理学を学び、1971年よりケルン大学教育学部で教育心理学のゼミナールを担当、74年よりケルン大学学術上級顧問となる。メインテーマとして芸術家の生涯と創作との関わり合いを研究。1977年から2年間、ロンドンで精神分析を実践。1991年よりケルン精神分析学会第一議長に就任。画家としても活躍し、1995年以来たびたび個展を開いている
向井 みなえ
1944年、熊本県生まれ。学生時代にフーゴー・フォン=ホーフマンスタールを研究し、1971年から約35年間、大学でドイツ語を教えるかたわら論文やエッセイを雑誌に寄稿する
本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
書籍情報
発売日 | 2015/4/21 |
ページ数 | 264ページ |
ISBN-10 | 4901213571 |
ISBN-13 | 978-4901213578 |
寸法 | 四六判 |