書籍名・著者・出版社
『人間はなぜ歌うのか? 人類の進化における「うた」の起源』
ジョーゼフ・ジョルダーニア著/森田稔訳
アルク出版企画
内容
人間はなぜ歌うのか?――音楽とは、人類の進化の過程で、私たちににいったい何をもたらしてくれたのでしょうか。
かのチャールズ・ダーウィンは、音楽を「人間の通常の生活に直接の役には立っていない」と評しましたが、そうであれば、私たちはなぜこれほど音楽を、とりわけ「歌」を愛するのでしょうか。
本書は、その単純な疑問から出発した、しかし実にユニークで広大な「人類の進化」について語る本です。本書の著者は民俗音楽の分野における研究・活動を顕彰する国際的な賞「小泉文夫音楽賞」2009年度受賞者ジョーゼフ・ジョルダーニア氏であり、本書は氏の初の邦訳書となります。
地図や図表を新たに加えた本書は、専門家のみならず「人類の進化」「音楽の起源」に興味を持つ全ての方々に分かりやすく、また読み物として楽しんで頂ける一冊です。 ぜひ、「音楽進化学」の一端に触れ、人類の太古の合唱歌唱に思いを馳せてみてください。
著者略歴
ジョーゼフ・ジョルダーニア Joseph Jordania
1954年に旧ソヴィエト連邦所属グルジア共和国に生まれる。1987年にトビリシ音楽院大学院民族音楽学科で博士号を取得。1984年、トビリシでの第一回「伝統的ポリフォニーに関する国際会議」開催に深く関わった。また、この国際会議を引き継いで2002年に新たに開催された「伝統的ポリフォニーに関する第一回国際シンポジウム」、およびユネスコと日本政府の助成を受けた「国際伝統ポリフォニー研究センター」の組織・設立にも携わり、現在所長を務めている。これらの功績と、2006年に出版された『誰が最初の質問を発したか? 人類の合唱歌唱、知性、言語、発話の起源』(Logos)によって、2009年に「小泉文夫音楽賞」を受賞。
書籍情報
発売日 | 2017/4/13 |
ページ数 | 318ページ |
ISBN-10 | 4901213598 |
ISBN-13 | 978-4901213592 |
寸法 | 19.8 x 13.2 x 2.4 cm |