書籍名・著者・出版社
『子育てプリンシプル』
奥田健次著
一ツ橋書店
内容
本書では、「子育ては手間ひまかけるもの」「子育ては練習の連続」「失敗経験からも学ばせよう」…といった、親にとってはシンドイ姿勢が求められるカゲキ発言満載です。一本筋の通った親の姿勢、“ブレない土台や羅針盤=プリンシプル[原理・原則]”が必要であるとの提言を、たとえ話をもちいてイメージしやすい記述で展開しています。
そして、ストレスは悪いものとは限らず、子どもが強くなるためのチャンスになる、といったことなど、昨今の風潮からの過度な思い込みへの警鐘を鳴らしています。また、子どもの困った行動に対して、どう解釈すればよいのかといったような考え方ではなく、行動の原理にもとづく具体的な解決のヒントを挙げつつ述べています。
著者は、“子育てブラックジャック”の異名をもつ気鋭の心理臨床家・奥田健次。延べ10,000件超の個別教育相談事例から浮き彫りとなった戦後日本の子育てにおける問題点から生まれた、まさにライブな子育て指南書。
古きを知って新しきも知る、古人から伝承されるべき子育てを再認識し、子どもを育てる親として毅然とした気持ちが芽生える一冊です。 目先の損得勘定に気を取られるキリギリスのような親。将来のことを考えず、今のムードに流されて揺れるクラゲのような親。 そんな大人の子育ては、かなりキケンなものなのです。
子どもに“苦労”をさせられますか? 子どもに“がまん”をさせられますか? 子どもの“苦労”や“がまん”を、しっかり激励してあげていますか? ブレない土台や羅針盤。それが、プリンシプル[=原理・原則]。
プリンシプルを求めることは、親と子の成長に欠かせません。 プリンシプルのある子育てに全力で取り組みましょう。
※本書には、親にとってシンドイ姿勢を求める提言など、カゲキな発言が含まれています。
著者略歴
奥田 健次
兵庫県出身。桜花学園大学人文学部准教授。専門行動療法士、学校心理士、臨床心理士。発達につまずきのある子とその家族への指導のために、全国各地からの支援要請に応えている心理臨床家。日本国内だけでなく、世界各国から招かれる国際的セラピストである。行動上のあらゆる問題を解決に導く技術と、指導プログラムの緻密さについて、国内外の関係者から絶賛されている。1999年、内山記念賞(日本行動療法学会)を受賞。2003年、日本教育実践学会研究奨励賞受賞。2008年、第4回日本行動分析学会学会賞(論文賞)を受賞し、行動科学系の二大学会で初のダブル受賞者となった。
本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
書籍情報
発売日 | 2009/5/12 |
ページ数 | 213ページ |
ISBN-10 | 4565106213 |
ISBN-13 | 978-4565106216 |
寸法 | 四六判 |